東京都内でマイホームを持ちたい。でも、希望の土地・理想の間取りでは予算が間に合わない…。そんなあなたが必ず迷う戸建て・マンション・コーポラティブハウスの選択肢3つを比較!住まい選びのご参考に、どうぞ。
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1981年に改正された建築基準法により、どの住宅においても震度6強~7程度の地震エネルギーでも倒壊しない建築が義務づけられています。そのうえで、構造による耐用年数をはじめ、建物ごとの耐震等級、基礎づくりの違いによる耐震性を比較してみました。
マンション・戸建て・コーポラティブハウス、それぞれの違いではありませんが、建物の構造別による税法上の耐用年数の違いをまとめました。あくまで税法上におけるものなので、物理的な耐用年数とは異なることをご了承ください。
構造 | 耐用年数 | |
---|---|---|
木造・合成樹脂造のもの | 22年 | |
木骨モルタル造のもの | 20年 | |
鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造のもの | 47年 | |
れんが造・石造・ブロック造のもの | 38年 | |
金属造のもの | 4㎜を超えるもの | 34年 |
3㎜を超え、4㎜以下のもの | 27年 | |
3㎜以下のもの | 19年 |
マンションやコーポラティブハウスの耐用年数が戸建てに比べて長いと言われる理由は、構造の違いによるものです。マンションやコーポラティブハウスは一般的に鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートで造られており、耐震性をはじめ、耐久性や耐火性に優れています。そのため、木造が多い戸建てよりも税法上の耐用年数が高く設定されているのです。ただし、あくまでも税法上の耐用年数で物理的な耐用性ではないため、参考程度に押さえておいてください。
日本の戸建て住宅において最も一般的な構造です。建築コストを比較的安く抑えられるほか、間取りの自由度が高く、リフォームや改装などがしやすいメリットがあります。ほかの構造と比べて耐久性や耐火性がやや劣るものの、木材は吸水性や吸湿性に優れており、季節によって温湿度が大きく変化する日本の風土に適した構造です。
鉄筋のまわりにコンクリートを流し込んだ構造になっており、耐震性をはじめ、耐久性や耐火性など災害に強いメリットがあります。ほかの構造よりも気密性や防音性に優れているのも特徴です。一方で建築費用が高く、建物にかなりの重量があることから土地を選ぶといった一面も持ち合わせています。
高い強度を持つ鉄骨が用いられており、耐震性に優れた構造です。鉄筋コンクリート造よりもコストを抑えながら、柱のない大空間を造ることも可能。あらかじめ工場で鉄骨を組み立てる工法が多く、構造体の品質が均一で安定しています。立地条件や地盤形状によって建設費用が大きく変わるため、土地の選定が重要になります。
多くの一戸建てが耐震性を有する耐震等級2または3なのに対して、ほとんどの新築マンションでは最低限レベルの耐震等級1に位置付けられています。ただし、新耐震基準により震度6強~7の大地震では建物が倒壊しない安全性が確保されているため、倒壊という面で大きな違いはありません。一方で、耐震等級1で倒壊はしないものの壁や柱に大きな損傷を受ける可能性があり、大規模な補修もしくは建て替えが必要になるケースも考えられます。
東日本大震災において、マンションやアパートでは、地震による倒壊や大破などの大きな被害は出ませんでした。戸建ての場合は地震による倒壊をはじめ、津波でほとんどの住宅が流された地域もあります。地震の揺れで液状化した地域でも戸建ての被害が大きかったのに対して、マンションは軽微・小破が1割程度という調査結果に。同じ地域で地震による被害に差が出た理由としては「杭」の強さが影響しています。マンションやアパートは基礎の杭を約2万メートルもの深さで地中にしっかり打っているため、地震による揺れや津波の被害を受けにくい構造になっているのです。
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